地衣類と大気汚染をテーマに調査を行いました。
地衣類は共生藻をもつ菌類で、土・樹木・岩・コンクリートなど様々な場所に生育しています。鮮やかな緑色をしている蘚苔類(いわゆる苔)とは、色で見分けることができます。薄い緑・オレンジ・グレーなど、種により色はさまざまです。
ウメノキゴケ・マツゲゴケなどの地衣類は、弱すぎず強すぎない適度な感受性があり、大気汚染(特に二酸化硫黄)に関する指標生物の一つとされています。生育する地衣類の種数も、大気汚染の状況と関係があり、大気汚染が進めば進むほど生育できる地衣類は少なくなります。
墓石によく生育する13種類を調査対象種としました。
ウメノキゴケ・マツゲゴケ・ヤマトキゴケ・ヒメジョウゴゴケ・ヘリトリゴケ・
スミイボゴケ属・ダイダイゴケ属・モエギトリハダゴケ・イワニクイボゴケ・
キッコウゴケ属・チャシブゴケ属・ゴフンゴケ(レプラゴケ)・モジゴケ属