地域の特色

(1)学区の誕生

本学区は平成元年度に岩松小学校から分離独立して誕生した学区で,富士市の西,岩本山の麓に富士川が流れこんでできたゆるやかで肥沃な扇状地である。学区には有名な高僧日蓮上人ゆかりの実相寺があり,古くから門前町として開けてきた。江戸時代の初め,富士川の治水工事「雁堤」の築堤により,新田開発が進み,現代の基礎ができた。
戦後,都市化の傾向が強まり,学区内に県営・市営の岩本山団地ができて,地元の岩松小学校は市内有数のマンモス校になった。こうした動きに校舎の増築等で対応してきたが,「適正規模の学校でよりきめ細かい教育を」という当局の配慮で,岩松小学校から分離独立させて平成元年に岩松北小学校が誕生した。

本校の学区地図

 

(2)学区の特色

学校が建設された所は昔から土地の人たちから「根田たんぼ」と言われた穀倉地帯であった。先人たちの努力で上掘・中掘等の水路がつくられ,稲作の盛んな所である。富士川の河川敷を利用しての蜜柑栽培が行われ,また,岩本山一帯に広がる茶園は県下有数の茶処として知られている。
地域を大きく分けると,学校周辺の住宅地,実相寺の門前町として富士川沿いに開けた昔からの住宅地,岩本山の茶園,そして,岩本山の中腹にできた団地,東名高速道路南のニュータウンと呼ばれる新興住宅地等に分けることができる。
保護者の職業としては会社勤めが圧倒的に多いが,畑や水田も数多く残っており,子供たちは農作業を見聞きする機会は多いと思われる。また,製茶工場も多く,地域の茶農家の協力を得て,お茶摘みを体験する学年もある。
本学区は古くから開けた土地だけに道幅が狭く,また,他地区や他市(富士宮)からの通過する車で交通量が多く,危険度も増している。そのため,交通安全の指導について,地域が一体になって取り組んでいる。
 校舎の周辺は,「けやき」などの樹木を始め,いろいろな植物が植えられ,美しい環境が生み出されている。学校の周辺は,土地が造成され,新たに家が建てられているが,住宅の間に残る水田や畑等には,四季の折々の変化が見られる。そんな環境に育つ子供たちは,のびのびとして明るく素直で挨拶もよくできる。教育熱心な家庭が多く,保護者の学校によせる関心も高い。本校は,市内でも3番目に新しい学校であるためか,保護者は「ふれあい大運動会」や「岩北まつり」等の諸行事や,PTA活動への参加も熱心で協力的である。そのような教育活動を通して,親子のふれあいも多く行われ,望ましい親子の人間関係も生まれている。

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