富士市立元吉原中学校

校内研修

研修テーマ

『よくきこう 根拠をもって伝えよう』
一人ひとりの学びを保障するために「活動的で表現的な学び」を目指した授業改善
~背伸びとジャンプのある 質の高い「学び」めざして~

 グループでの学び合いを通して、教師が一方的に効率よく知識を伝達し、暗記させる教え込む授業から、他者とのコミュニケーションによる「学び」へ授業を変え、質を高めていく。
 また、本校は、令和2年度から4年度までの3年間、元吉原地区が小中一貫教育を推進するために富士市の指定を受けている。今年度の発表を見据えて、「よくきこう 根拠をもって伝えよう」をテーマに、グループでの学び合いを通して、論理的思考力や情報活用能力など、予測不能な社会を生き抜くための力を授業を通して育むことを目指していきたい。
 そのために、1時間の授業の中に
     ①「活動・作業(個人作業)」
     ②「協同(小グループ活動)」
     ③「表現と共有」
の3つの要素を取り込み、一人ひとりの学びを保障する授業を目指す。そして、教師も生徒も学びを「楽しむ」集団でありたい。

①「活動・作業(個人作業)」
 観察する、読み返す、考えをまとめる、操作的な活動をするなどの知的な作業活動。
②「協同(小グループ活動)」
 小グループ活動を取り入れ、多様な考えをすりあわせることにより、互いの差異を認める。
 また、子ども同士のかかわりで、分かった子どもも分からない子どももケアし、集団のレベルアップにつなげる。
 ※個人作業を共同化する場面も考えられる。
③「表現と共有」
 他者の話を聴き、自分なりの考えを創る。また、他者とかかわる中で、自分の考えを吟味し、反省したり、考えを補強したり、広げたりする。

 ※全校で統一すること
 教室での机の配置は「コの字型」、机の高さをそろえる、机の横に荷物を掛けない、座席は男女が市松模様、グループは男女混合の4人とする。学習班にリーダーをつくらない。

教師の役割

1 学びのデザイン
 授業は、子どもの学びの事実に寄り添って組み立て、展開する。
 その教科らしい(教科の本質)追究にせまるような学びをデザインする(授業に遊びの要素を入れない)。
 きかないとできない、みんなとやらないとできない課題を設定する。
     ※「話し合い」と「学び合い」の違い
       話し合い・・・わかっていることを確認する
       学び合い・・・わからないことを一緒に考える

2 「課題」の質の向上 Let's(~しよう)→5W1H へ
 学びの質を高め、オーセンティック(教科の本質)に迫る学びを成立させるためには、課題が重要である。「○○しよう」 という課題は、「活動」だけで終わってしまい、「学び」が成立しないことがある。教師は、子どもたちの「小さな問い」 に耳を傾けながら、「なぜ~」「どうして~」を拾い上げたい。また、時には「どんなときに」「どのように」という 考える視点を明確に示すことも必要であろう。

3 子どもの学びを保障する
 できない子どもをできる子どもに育てていく。
 共有の課題を徹底し、丁寧に行う。
 単元・授業の終わりに身に付いたことを自分なりに表現する活動、確認するための活動を取り入 れる。
 (レポートにまとめる・仲間に分かったことを説明する・単元のまとめプリント、など)

4 授業のユニバーサルデザイン
 気になる生徒の視点に立って授業を見直しましょう     
 ・焦点化…情報や活動が多すぎる授業では、生徒は内容が消化できない。     
 ・視覚化…必要な情報が伝わるように、文字や音声言語に加えて視覚的な情報を効果的に活用する(ICT機器の活用)。
 ・共有化…全員が理解できているか、学びを確かめる。

5 「聴く」「つなぐ」「もどす」の実践
 ①「聴く」― 教師の活動の中核(すべての子どもの発言を聴く)
  ・子どもの発言が、テキストのどの言葉に触発されたものなのか。
  ・その発言が、他の子どものどの発言に触発されたものなのか。
  ・その発言が、その子自身のその前の発言とどうつながっているか。
  ・一人一人の表情、変化を受け止め、つぶやきに耳を傾ける。
 ②「つなぐ」
  ・教材(モノ)と子どもをつなぐ。
  ・ある子と別の子をつなぐ。(グループの中でかかわり合える関係をつくる)
  ・ある知識と別の知識をつなぐ。
 ③「もどす」
  ・子どものつまずきによっては元に戻ってからやり直す。
  ・発言がテキストのどこでそう思ったのか、考えたのか、テキストへもどす。
  ・グループへもどす。

6 子どもへのケアリング
 子どもの身体の動きや様子から心を読み取って、声を掛ける。
 子どもが学習している姿を見とる目を鍛える。
 大きな声で怒鳴らない。
 全体の前で一人を叱らない。
 子どもを一人の人格者として扱う。

7 自分の哲学をもつ
 日々の授業で、絶えず挑戦を続けていくようにしましょう。授業について、教材について、私たちも考え続けていきましょう。

研修内容と日程

1 研修の内容
  年6回の公開授業を行う。それをビデオに撮る。
  中心授業を全員で見て、研究協議を行う。
  中心授業と研究協議は必ずセットで計画する。
  中心授業の授業者は、「授業デザイン」と「座席表」を用意する。
  中心授業の開始前に5分程度の事前研修会を行う。

2 研修の日程【予定】(令和4年4月末現在) 

曜日 教科 講師
15 社会  稲葉義治先生(元公立中学校長)
15 理科  小中合同授業研(本校)
英語  佐藤 雅彰先生(元公立中学校長)
21 英語  市教委訪問
10 25 社会  佐藤 学先生(東京大学名誉教授)
11 25 理科
数学
社会
 市指定研究発表会公開授業 1年
 市指定研究発表会公開授業 2年
 市指定研究発表会公開授業 3年
12 数学  稲葉義治先生(元公立中学校長)
12 保体  佐藤 雅彰先生(元公立中学校長)

 校内研修が行われる日は授業を公開しています。参加申し込みをご希望される方は、「校内研修への参加申込票」へ 必要事項をご記入いただき、担当へご連絡ください。

○校内研修への参加申込票
 こちらをお使いください。pdfファイルが別ウィンドウで開きます。
 担当・連絡先
  ◇木村 英裕(教頭)
  ◇TEL:0545-33-0065
  ◇FAX:0545-33-0809
  ◇E-mail:jc-motoyoshihara@div.city.fuji.shizuoka.jp
  【特定電子メール法に基づく表示】広告メール、迷惑メールの送信はお断りします。

研究協議会の視点

 研究協議では、子ども一人一人の学びが保障されていたか、一人一人の子どもに背伸びとジャンプのある学びを保障できたかそれが教師のどのような言動によって引き起こされたかを話し合いの中心に据えて、授業の中に現れた事実を元に話し合い、全員で共有する。
 具体的には次の点について確認しながら研究協議を実施する。
  ・この授業から学んだこと、気づいたこと。
  ・教師と子ども、子どもと子どものかかわりはどうであったか。
  ・子どもと「人・モノ・こと」のつながり、かかわりはどうだったか。
  ・意味あるグループ活動であったか。
  ・学びを切っていなかったか。
  ・授業の中で良かったこと、要らないものは何だったか。
  ・子どもの名前で話し合う。
  ・参加者は、必ず1回は発言する。
  ・どこで学びが発生したか。
  ・背伸びとジャンプはどこでおこったのか。そのときの教師のかかわりはどうであったか。
  ・「ある生徒の表れ」はなぜ起きたのか。
 また、中心授業の内容から離れて、普段自分が困っていることや疑問に思うことを研修の場に投げかけて全員で意見交換する。